牛肉・豚肉が食卓に届くまで
食肉は、野菜や果物、お魚の流通とは違います。
野菜や果物、お魚など海産物は、産地で収穫された「かたち」のまま、流通されます。また、生産者自ら直接販売も可能な食品です。
しかし、食肉では出来ません。 食肉は、多くの人間が手をかけなければ食品として流通販売することが出来ない食品だからです。
それは、食肉が各流通経路で「かたち」を変えなければ、我々の食卓に届かないからです。
食肉とは、人間自らが家畜から命を頂き、食肉を生産する食品だからです。
そのため食肉生産にあたっては、必ず「と畜場」で食肉衛生検査員の立会い指導の下で処理をすることが、法律により義務づけられています。
出荷

各農場・JA・生産者が一定期間、丹精込めて大事に育て適正体重になった肉畜を出荷します。
出荷された肉畜の受入は、産地及び銘柄等を十分確認して受入れをしています。
(適正体重 肉牛 700㎏~900kg 肉豚 100㎏~130㎏)
生体検査

受付搬入された肉畜は、群馬県食肉衛生検査所職員による生体検査を受けます。
病気に掛かっていないか、外観や歩き方に異常はないか等、厳しい検査を受けなければなりません。
と畜解体(牛・豚)

生体検査に合格した牛・豚の枝肉製造を行います。と体はいくつかの工程を経て剥皮・背割りされ枝肉になります。
解体後検査
解体後検査(内臓検査・頭部検査・枝肉検査)では、臓器、肉、リンパ節など異常がないかを検査します。
枝肉冷蔵保管
枝肉は翌日のセリ取引に備え一定時間冷却保管されます。
枝肉格付

セリ取引当日、計量・格付が行われます。格付は食肉流通の物差しとして、公益社団法人日本食肉格付協会の格付員が評価をします。
牛肉の格付
歩留等級 | 高い 肉質等級 低い | ||||
---|---|---|---|---|---|
5 | 4 | 3 | 2 | 1 | |
A | A5 | A4 | A3 | A2 | A1 |
B | B5 | B4 | B3 | B2 | B1 |
C | C5 | C4 | C3 | C2 | C1 |
牛のランク 15通り
豚肉の格付
重量・背脂肪の厚さ・外観・肉質 | ||||
---|---|---|---|---|
極上 | 上 | 中 | 並 | 等外 |
豚のランク 5通り
セリ取引

牛・豚専用のセリ場で取引が行われます。当社のセリ鑑定人により、公正で公平な食肉流通となるように行われています。
仲買業者

セリ等で購入した枝肉を脱骨処理して部分肉に分割し、スーパー・精肉店へ供給します。
精肉店・スーパー

仲卸業者から仕入れた部分肉を、スライス、挽肉等に加工して販売します。
消費者へ

安心・安全な食肉製品が食卓へ届きます。